ほにゃらら

経営企画とか人事企画してる人のあれこれ。

はたらきかた

これからどうやって働いてくか、というのはよく考える。
ぼさっと過去の人たちが作ったモデルに乗っかって逃げ切れなくなってきてると思いますので。
 
 
その辺に関して、一部で話題の本を読んでみた。
 
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ALLIANCE アライアンス―――人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用

ALLIANCE アライアンス―――人と企業が信頼で結ばれる新しい雇用

 

 

・「コミットメント期間」というのを設定し、その期間内の、達成目標や成長目標を合意してやっていく。
・期間が終わる前に、この先のキャリア踏まえて次のコミットメントを合意・設定する。
・それによって、本人と会社間で本音のやりとりをして、パフォーマンスあげていきましょう。
 (約束できない終身雇用の約束や、忠誠の皮をかぶったぶらさがりやめましょうね。)
・現コミットメントで結果を残し、次のキャリアヴィジョンが社外にあるようなら、それも支援しますよ。
 (逆に不誠実な人間はよそでも干されますよ)
 
(私の解釈と記憶によると)そんなお話。
 
コミットメント・期間の種類はいくつかパターンあるので、興味ある方は読んでみてください。
 
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キャリア自律意識の高い方と、ピープルマネジメントに強いマネジャーは自然にやってるとこも多いと思います。
それを言語化して、常に、全社的にやるっていうのが組織としての意思と強さですね。
 
 
ちなみにこれを実践して本書を書いているリード・ホフマン率いる、
Linkedinの業績は、ちょっと前に落ち込んだ後、戻してきている感じ。
 
翻訳をしている篠田真貴子さんがCFOを務めるほぼ日も、働き方という面ではユニークな会社ですね。
 
 
前書きに書かれているように、日本社会・今の会社の制度としてこういうものはないと思いますが、
参考になる点があったら、マネージャー・メンバー間で非公式にでも取り入れてみたらどうでしょか。
 
なおこれをマネージャー側が実践するには、
その領域のビジネス+キャリア形成に関してちょっと心得ておく必要があります。
 
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厚労省が企業にキャリアカウンセラー配置を義務付けるとかやってますが、
私はたいへん僭越ながら形骸化して無駄施策になる気がしていて、
現場マネージャーが本書で挙げられているようなコミュニケーションができればいらないと思っています。
 
 
キャリアカウンセラーの資格取得者は、
キャリア形成については多少の知見を有していて、だいたい「いい人」なんですが、ビジネスに疎い人が多いんですよね。。
 
たいして経験ない業界に放り込まれ有効なキャリアステップを提案できるわけもなく、
「聞いて整理する」くらいで終わるのが関の山です。
それも無価値だとは言いませんが、制度導入コストと比べて、たいした価値生まないでしょ。
 
(ビジネス感覚に長けた人は、キャリアカウンセラーの資格であまり仕事をしていません)
(現状、一般事務と同じくらいの時給で、期間限定の求人中心に回っている世界です)
(専門職が聞いてあきれ、、おっと誰か来たようだ。)
 
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閑話休題、おわり。
 
もう1冊。
 
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 Yahoo人事責任者 本間さんと、東大 中原淳さんの共著。

外部セミナーセッションでも、このお二人の掛け合いは非常に興味深かった記憶がある。

 

人事マネジメントに関するお話が中心でした。

 
・人を育てるには?
 ちょい難しいくらいの仕事を任せて、見守り、フィードバックすることが必要。
 「丸投げ」「修羅場で成長する神話」とかに頼りすぎてません?
 
・働かないおじさんをどうするか?
 適正に処遇しないといけないが、これまでの環境・経験学習の結果そうなっているという責任もある。
 きっちり対話をして、そのうえで再活躍にチャレンジできることも大事なんじゃ。
 
・マネージャーとして自分のキャリアをどうしていくか?
 管理だけやっている管理職はもうほぼいない。
 手が動かない、現場に戻されたときに何もできないのはイタイ。
 新しい領域を学び続けられないのもイタイ。
 
・キャリアをどう収束させていくか?
 健康寿命が伸びて定年も伸びた。
 体力も落ちるし若い人に抜かれるし、介護問題が併発したりして、役職・年収が落ちていくことは普通になる。
 でもこれまではあまりなかった。
 この「下り坂」にどう向き合って、転げ落ちずにうまく下っていくか。
 
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人をマネジメントする側としては、1つ目のようなある種当たり前のことを、愚直にやりきることって大事だし、それが結局メンバーからの信頼感だよなと思います。
 
また、4つ目のキャリアの収束のさせ方については、なんか唸らされました。
まだもうちょい時間の猶予がありますが、考えとかないといけないなあ。。
 
 
答えないけど、オイシイ世界は消えつつあるしそういうレールからは外れてるので、がんばらないとなぁ。
 
 

いい仕事をするために見返す本

GWですね。

 

まとまった時間が取れると、読書に精を出したりします。

 

本にもいろいろありまして。

流行りの本、今の困りごとのヒントになりそうな本、好きな著者の本、いろいろ読むわけです。

 

私にはそういう中にも、「定期的に読み返す、仕事の基礎にしてる本」というのが存在します。下記の3冊が見返す本になっておりまして、ちょっとご紹介をば。

 

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トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈2〉セクシープロジェクトで差をつけろ! (トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 (2))

トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈2〉セクシープロジェクトで差をつけろ! (トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 (2))

 

 仕事を全部プロジェクトとして捉える。

で、どんな小さなプロジェクトも、自分で面白くする。

そういう仕事への姿勢を持ち続けていたいですね。

 

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イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

 

なにが本当に解くべき問題か。

ちょっと油断すると考えることに怠けて、

目の前の作業をこなすタスクマンになりがちなのです。

常に、タスクではなく、イシューで仕事をしようと心がけています。

 

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V字回復の経営―2年で会社を変えられますか (日経ビジネス人文庫)

V字回復の経営―2年で会社を変えられますか (日経ビジネス人文庫)

 

三枝さんの3部作は全部大好きなのですが。

ダメになってる組織に内部がリアルに描かれてます。

また、それをダイナミックに動かしていく様が、企画として目指したい姿だと思っています。

 

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GWで、リフレッシュしつつ、普段できない内省と、まとまったインプットができたので、 また心機一転頑張っていきたいと思います。

 

 

文章を書きましょう。

最近、自由に長めの文章を書くことが減った。

 

twitterとかfacebookにはそんなに長い文は書かないし、

けっこう双方向なのでそれなりに気を使うこともあるわけで。

 

日々考えたことを、もうちょっと整理・構造化して、好き勝手アウトプットできる場所を作ろうかと思い、またブログ始めてみました。

 

気ままに更新していきます。